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規制改革会議、最優先案件に介護のイコールフッティング
2013年8月22日
22日の規制改革会議後の記者会見
政府の規制改革会議は22日、今後の議論の最優先案件に位置づけて早期に解決を目指すテーマとして、保険診療と保険外診療の併用療養制度の拡大や介護事業でのイコールフッティングの確立を選定した。年内をメドに意見を集約し、厚生労働省に具体的な施策を提言するという。
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22日の規制改革会議に出席した安倍晋三首相は、「規制改革に終わりはない。成長を阻む規制・障害に大胆果敢に切り込み、取り除いていかなければならない」と挨拶。「大切なのは結果を出していくこと。ここで議論してもらったことを、我々がしっかりと行政・政治の場で実行していく」と述べ、規制改革会議での決定を実際の施策に反映していく意欲をみせた。
この日の会合では、保険診療と保険外診療の併用療養制度の拡大に向けて、「国内で開発された先進的な医薬品・医療機器を用いた技術、海外で使用され国内では未承認の医薬品・医療機器を用いた技術などを、保険診療と併用しやすくする規制改革を検討する」ことを確認。介護事業でのイコールフッティングの確立に向けては、「社会福祉法人、株式会社、NPOが同じ土俵でサービスの質を高め合い、提供するための環境づくりを行う」ことで合意した。
会合の後に会見を行った規制改革会議の岡素之議長(住友商事相談役)は、保険診療と保険外診療の併用療養の拡大について、「現状の厚労省の取り組みは十分ではなく、もっともっと拡大していってよいのではないか。対象を限定することなく幅広く議論を行っていく」などと述べた。
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