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介護保険部会、報告書のとりまとめは11月末
2013年8月30日
28日の社保審・介護保険部会に出席した委員
厚生労働省は8月28日に開催した社会保障審議会・介護保険部会で、今後の制度の見直しに向けた議論のスケジュールを提示した。
それによると、介護保険部会は9月と10月に会合を3回ずつ開催し、各論点についての議論を進める。11月に行う2回の会合では、報告書のとりまとめに向けた詰めの協議を行う。
今後の介護保険部会の予定について資料はこちら
具体的には、次回の9月4日に要支援者向けのサービスを地域支援事業に移行する構想を論点にする。4日はこのほか、認知症施策や介護人材の確保も俎上に載せる予定だ。続いて行われる18日の会合は、在宅サービスと施設サービスに関する課題がテーマ。次の25日には、低所得者が支払う保険料を軽減すること、一定の所得を持つ利用者の自己負担を見直すことなどを審議する。
10月2日の会合では、今年5月から始まった「都市部の高齢化対策に関する検討会」から議論の成果について報告を受ける。その後、16日と30日の2回を通じて、合意に至らなかったテーマなどさらに議論が必要な課題を協議。11月の14日・27日の会合で、報告書の取りまとめを目指す。
厚労省は、取りまとめた報告書を来年の通常国会に介護保険法改正案として提出し、2015年度から実施することを目指している。部会で結論が出ないテーマは、政府・与党が年末までに結論を出す予定だ。
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